梅雨らしく湿った天気が続いていますが、皆様お変わりありませんか?
さて、今回は私たち「すみれグループ」の様子をご紹介したいと思います。
平成30年度から国の保育所保育指針が改定されましたが、そこでは「乳児保育の重要性」が今まで以上に謳われるようになりました。
その新しい流れを園の中でどう体現していくか…。園内で話し合った結果、0・1歳児の保育について、従来の年齢別2クラス制から、主に月齢によって3つに分けた3グループ制の保育をスタートしました。目的はもちろん、よりきめ細やかな保育を行なうためです。
すみれグループは、その中でも月齢的には真ん中のグループ。0・1歳児の混合クラスになります。
令和2年度は12名でのスタートになりました。1歳児クラスから8名、0歳児クラスから4名という混合グループです。
4月当初は12名のうち6名が新入園児(!)という事で、園生活に慣れるまで時間は掛かりましたが、1か月半を過ぎた頃には、それぞれの子どもたちに生活のリズムが出来てきたり、保育者との信頼関係も芽生え、可愛い笑顔がたくさん見られるようになってきました。
好きな遊びを見つけて夢中になったり、自分で食べる楽しさに気づいたり、自分の足で歩き始めたり・・・と、毎日たくさんの成長が見られています♪
月齢が近いこともあり、特にIくん・Eくん・Rくんは歩行も完成しているので、3人一緒に園庭に遊びに行ったり、お食事を同じテーブルでとることが多くありました。
戸外遊びでは、クロアゲハがお庭の柚子とミカンの樹にタマゴを産みに来ているのを発見して、出るたびに葉っぱをチェックしたり。
ある日、おもちゃの中から3人が一緒になって何かを探していました。
「ないなぁ・・・」「ないねぇ・・・」
「ここにあったはずだ・・・・・」「そうだねぇ・・・」
「あった!!アン○○マン!!!」(お弁当の蓋に絵が描いてあります)
最初はただ、近い月齢や生活リズム、というだけで一緒に過ごす事の多かった3人。
しかし最近では「一緒に過ごす仲間」という意識が少しずつ芽生えてきているようです。
誰か1人が泣いていると、心配そうに顔をのぞき込んだり、保育者に目で訴えたり・・・その表情はまるで「どうしてないてるの?だいじょうぶ?」と言わんばかり!
大好きな音楽がかかると、笑顔で体を一緒に動かしたり、時には抱き合ってみたり・・・お互いのやっていることをよく見ていて、ひとりがやり始めるとまねっこして同じ行動をとったり。
こういったこころの成長が見えるのは、私たち保育者にとっても本当に嬉しい出来事の一つです。
これからますます色々な感情が芽生えてきて、人間関係も広がっていくことでしょう。私たちも、子どもたちが安心できる環境の中で「発見!」「楽しい!」「もっとやってみたい!」をたくさん経験できるよう、一緒に過ごしていきたいと思います。