こんにちは♪
今年度最後の投稿です。
1年間、本当にいろいろな事がありました。今回はその中から、たんぽぽグループでのエピソードをお届けしたいと思います。
たんぽぽグループは、2~5歳児の異年齢児による縦割りグループです。当園では、この縦割りグループが生活の基本単位になっています。
ちょうど1年前の4月、進級に伴うグループ替えで初めてたんぽぽグループに来たお友だちや、新しい担任にまだみんなドキドキしてました。
ある日、たんぽぽグループのみんなで何か食べ物を栽培しようという話になりました。図鑑などを見ながら、何を育てたいか話し合っていると、
「ポップコーンを育てて、夏祭りのときに他のクラスのお友だちに食べさせてあげたい!」
と熱く語ってくれたO君。みんなもその思いに賛同し、ポップコーンを栽培することになりました。
「早く芽がでますように・・・」とお願いをしながら種を植える子どもたち。
それからは、毎日登園するたびに「先生、芽が出たかな?」と確認するお友だちもいたりして、グループの中に共通の話題ができました。
直接プランターに植えた種がたくさん発芽をしたので、間引きをしました。
「抜いちゃうのはかわいそう・・・」
「抜いた葉っぱ(苗)、持って帰ってもいい?」
美味しいポップコーンを育てるためには必要な工程であることを伝えると、「美味しいポップコーンになってね」と残った芽に願いを込めていました。
一つの苗にいくつかのポップコーンの実がなりましたが、栄養を集中させるため一つだけ残して収穫しました。
「とうもろこしみだいだね」「毛がふさふさだね」と興味津々です。
7月のある日。すっかり成長したポップコーン。
「葉っぱが枯れちゃったね」などとみんなでじっくり観察した後、いよいよ収穫することに!
収穫後の片付けも自分たちで頑張ります。
「おおきなかぶみたいだね!」と言いながら、力を合わせて抜いていました。
それからしばらく経って、2月のある日。
ずっと乾燥させてきたポップコーンの実をポップコーンメーカーに入れて、ついにポップコーンづくりに挑戦することになりました。
陽子先生の説明を受けながら、機械のスイッチをオン!
結果は・・・焦げただけで弾けませんでした。
「あれ~?!」
機械がおかしいのかもしれないと思い、今度は市販のポップコーンの種を購入して再度挑戦。
結果は・・・今度は見事に弾け、みんなの笑顔も弾けました!
「最初にやったのと何が違ったんだろう…」
4・5歳児のお友だちを中心に、どうして1回目は弾けなったのか話し合いました。
「種が少なかったからだよ!」
「ポップコーンメーカーの熱が低かったからだよ!」
「ポップコーンメーカーの回転数が少なかったからだよ!」
原因は結局分かりませんでしたが、みんな自分なりの考えを発表していました。
何はともあれ、出来上がったポップコーンを試食してみることことに。
「噛んだら中身がふわふわしていて、おいしかったー」
「まわりがカリカリしていたー」
ポップコーンの美味しさに満足した様子の子どもたち。
苗植えからはじまりほぼ1年がかりで行ってきたポップコーンづくりは、成功はしませんでした。でも、みんなで一生懸命育てたり、一緒にポップコーンを食べた思い出が、ちょっとでもみんなの心の中に残ってくれると嬉しいなー♪
さあ、間もなく進級してグループ替えです。
今度はどんな縦割りグループになるのかな~?今から楽しみです!